【HUMANSBEER】オーシャンビューのタップルームでビールを飲む休日

HUMANSBEER report

2025年のゴールデンウィーク後半、真鶴のHUMANSBEERへビールを飲みに行ってきました。HUMANSBEERのビールを飲んだのは、確か2024年。けやきひろば秋のビール祭りでした。Webサイトなどを見ていただければわかると思うのですが、そもそもその名称とデザインが非常にインパクトあるんです。

HUMANSBEER | Craft beer brewery | 人類麦酒醸造所
”ヒューマンズビア=人類麦酒”はクラフトビール醸造所。 カナダ・オンタリオ州出身の醸造家が国籍も性別も肌の色も関係なく、誰でも飲めば笑顔になれるビールを造るという信念のもと、2021年に神奈川県最南西である湯河原町に立ち上げた。

そういった目を引くところはとりあえず飲んでみようかと思ってしまいますね。そして飲んでみたら実際おいしかった、というわけです。さらに調べてみると、オーシャンビューのタップルームがあるようで、これはぜひとも一度行ってみたいなと。

とはい、HUMANSBEERは神奈川県の真鶴にあり、サイタマ在住の自分からすると関東縦断するくらいの感じなので、そう簡単には訪れることができません。なので、ゴールデンウィークの空いた1日にちょっと行ってみようかと電車に乗り込んだのです。

ニッポンの漁港、福浦漁港近くのHUMANSBEERへ

海が見える車窓

まあまあ朝早めに起きて電車に。東海道線は小田原駅を過ぎると徐々に海に近づいていき、真鶴駅の直前くらいまでは海沿いを走ります。この日はビール日和でいい気候でした。

真鶴駅

真鶴は何があるってわけでもないんですが、ちょっとした景勝地や史跡があり、いかにもニッポンの漁港って感じのゆったりした時間が流れる感じの町ですね。

福浦漁港

真鶴駅から南に15分ほど坂道を下って行くと福浦漁港。いかにもって感じがしませんか。自分は海の近くで育ったわけではないですが、なんとなく子どもの頃の時間を思い出すような感じがします。

ちなみに、このちょっと先には福浦漁港直営の食堂があり、その日に水揚げされた魚を食べられるのでかなり人気だそうです。そっちにもちょっと惹かれますが、今回のお目当てはHUMANSBEER。福浦漁港のすぐ近くなのでそちらに向かいます。

HUMANSBEER

この表示を見て、HUMANSBEERに着いた!と思ったんですが…

HUMANSBEER

どうやらここは醸造設備があるところで、タップルームは違うところにあるらしい。違うところというかこの建物と同じのようですが、入口は屋上ってこと?

福浦漁港

その案内に従って、こういった地元住民しか通らないであろう路地裏の坂道を上っていきます。ちょっと不安になりましたが、道は合ってます。

HUMANSBEER

すると、海側にHUMANSBEERの「海の上のタップルーム」が!

HUMANS BEER (真鶴/ビアバー)
★★★☆☆3.18 ■予算(夜):¥3,000~¥3,999

ここで大丈夫なのかほんの少しだけ気になりましたが、小さく「OPEN」と書いてあるので大丈夫でしょう。11時オープンでこの日は11時半に着きました。ゴールデンウィークだし混んでないか不安でしたが…。

海を見ながらビールを飲む幸せ

福浦漁港

海の上のタップルーム」の席はテラスと店内で分かれていて、どちらもテーブルオーダー。テラス席からはこんな感じで海が見えますが、座っていると柵があるのでちょっと気になる人もいるかもしれません。

HUMANSBEER

店内は手作り感があって明るくシンプルな造り。この写真の左のガラスサッシがテラスへの出口になります。今回はテラス席に座ったのですが、もしかしたらこの出口前の席が風景を見るにはいい位置かも…と思いました。

HUMANSBEER

HUMANSBEERのマスコット的に店内やボトル、ロゴなどに描かれているのがアダムスターというキャラクター。おばけではなく、シーツを被った男の子という設定だそうです。

雑味のないきれいな味わいのビールたち

HUMANSBEER

そしてこの日のタップはこちら。

HUMANSBEER

料理はこんな感じでした。

基本的には軽食のみで、メインは15時にラストオーダー。

HUMANSBEER

ということで、1杯目は「マナヅルラガー」です。フラッグシップといえるビールは「ゆがわら温泉 湯けむり」というホッピーペールエールなんじゃないかと思っているんですが、これは確かけやきひろばで飲んだような…ということで今回はパス。

「マナヅルラガー」は和柑橘のような香りとメニューに書かれているとおり、和柑橘っぽい香りがほのかに感じられます。思ったよりも苦味がしっかりしていて、飲み応えもあるビールです。自分の好みの味わいでもあったので、1杯目から大当たり。

HUMANSBEER

続いて2杯目。店員さんに「これは飲んで絶対おいたほうがいいよってビールを教えてください」と聞いたら「3周年IPA」だということでそれを注文。すんごいヘイジーです。ネクター感がありつつ、適度な苦味もあって、ただ濃いだけではないバランスのとれたビールに仕上がっていました。

HUMANSBEER

料理も注文。

何を注文しようか迷ったのですが、近くが漁港だったらもしかしていい魚を使ってるのかな…と勝手に思いつつ「フィッシュ&チップス」を。といっても、魚はスケトウダラを使っているそうなので、福浦漁港は関係ないですね。でも、一口サイズで食べやすいし、ふっくらした味わいで非常においしかったです。

飲み過ぎると駅への登り坂がキツくなる

福浦漁港

ということで、この日は小田原でもビールを飲む予定だったので、2杯で切り上げてお土産にビールを2本購入。また、駅からHUMANSBEERまでは下り坂で気分良く来れたものの、帰りは上り坂。飲みすぎるとキツくなりそうなので適度なところで切り上げて正解だったかもしれません。

とはいえ、海を見ながらビールを飲むのは最高でした。ここはぜひともまた再訪したいですね。

HUMANS BEER (真鶴/ビアバー)
★★★☆☆3.18 ■予算(夜):¥3,000~¥3,999
執筆者
富江弘幸

ビールライター、編集者、メディアプロデューサー。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は「Mash up!」の運営のほか、ビール関連記事をさまざまな媒体で執筆している。著書に『教養としてのビール』(サイエンス・アイ新書)など。

執筆・出演等、お仕事のご依頼はお問い合わせから。

富江弘幸をフォローする
report
富江弘幸をフォローする
タイトルとURLをコピーしました