今日のビールは、ISEKADOが2025年3月28日から発売している「ISEKADO WEST COAST PILSNER」です。2024年くらいから、ラガーやウェストコーストピルスナーを造るブルワリーが増えてきており、そのトレンドを取り入れたビールといえます。
すっきりと華やかさが同居するピルスナー
飲んでみると非常にすっきり。とてもクリーンでライトな味わいです。ホップの華やかな香りも感じられますが、華やかすぎず、すっきりとした飲みやすさを優先させているような印象がありますね。
ウェストコーストというとIPAをイメージしてしまうので、「苦いのかな…」と思いつつも、そこまで苦さは強くないと感じました。ただ、IBUは40あるようなので、それなりに苦味はあります。アルコール度数も4.5%なので、ゴクゴク飲めてドリンカブル。
いわゆる大手のピルスナーと比べても、ボディはライトな感じなので、気温が高いときには特においしく飲めそうです。何杯か飲みたいときの1杯目や、普段遣いのビールとしてぴったりだなと思いました。
ホップの魅力を引き出すラガーがトレンド
さて、トレンドを取り入れているという意味では、ISEKADOはほかにもピルスナーを出しています。2024年7月にはイオン限定の「ISEKADO これから」というジャパニーズピルスナーを発売。2025年2月には「ISEKADO BEYOND THE PACIFIC」という米を使ったパシフィックドライピルスナーを新定番として発売しています。
ピルスナーをはじめとするラガーが注目されてきていますが、2021年頃から話題になっていたコールドIPAがトレンドの発端のような気がします。2016年頃からニューイングランドIPA(ジューシーIPA、ヘイジーIPA)が大流行してきますが、それに対するアンチテーゼのような形ですね。
コールドIPAは、IPAと言いながらもラガー酵母を使っているのが特徴で、ホップの特徴を引き出すために、できるだけライトな方向に寄せるような原料・醸造方法を用いています。
そこから、ホップの特徴をより引き出したピルスナーやラガーを造る流れになっていったのかな、と。あくまでも想像の話ですが、こういったビールのトレンドを追いながらビールを飲むのは楽しいものです。
「ISEKADO WEST COAST PILSNER」の商品情報
ISEKADO WEST COAST PILSNER
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:4.5%