【「団地キッチン」田島】西浦和の団地で造るクラフトビール

「団地キッチン」田島 report

JR武蔵野線西浦和駅の近くには、田島団地という大規模な団地があります。いわゆるUR賃貸住宅なのですが、その団地の入口近くの「団地キッチン」田島でビールを醸造しているということで、飲みに行ってきました。

駅から徒歩2分、団地の入口でビールを醸造

「団地キッチン」田島

「団地キッチン」田島はJR武蔵野線西浦和駅から徒歩2分。駅のホームからも「カフェとクラフトビール」という文字がギリギリ見えます。オープンしたのは2022年。「シェアキッチン・カフェ・ブルワリーが揃い、だれもが料理を作る・食べる・知るを楽しめる施設」だそうです。

「団地キッチン」田島

2023年度グッドデザインを受賞した「団地キッチン」田島。「団」の文字をイメージしたロゴがいい感じ。

「団地キッチン」田島

訪れたのは土曜日の昼。入店時は半分くらいの席が埋まっていましたが、たまたま誰もいなくなった状態はこんな感じ。開放感があってとても居心地の良い店内です。

「団地キッチン」田島

許可をもらって店の奥にある醸造設備を撮影。1回の仕込みで200リットル醸造できるようです。この醸造設備以外にシェアキッチンが3つあり、料理教室やイベント、パーティーなどに使えます。

団地で造られた3種のビールの飲み比べ

「団地キッチン」田島

では早速ビールを…ということでメニューを見ると、今日タップで出ているのは3種類。限定2種と定番1種。定番3種類を全部飲み比べしてみたかったんですが仕方ない。また来たときに飲みます。

「団地キッチン」田島

ビールメニューの裏にはちゃんと説明があって親切。ということで、全部飲みたいので飲み比べセットを注文しました。

「団地キッチン」田島

左から、「甘夏ウィートエール」「HB-ペールエール」「団地シュバルツ」。簡単に味わいをまとめてしまうと、どれもすっきりしていてきれいなビールです。ちゃんと管理されてるという感じ。

甘夏ウィートエール」は、まさに甘夏の香りを感じられるウィートエール。とはいえ、甘夏が強すぎずふわりと香る感じです。この時期にすっきりおいしいビール。

HB-ペールエール」は羽田ブルワリーとのコラボビール。モルトとホップのバランスがちょうどよく、いろいろな料理に合わせやすそうな味わい。

団地シュバルツ」は自家焙煎コーヒーを使っているシュバルツで、コーヒーフレーバーが心地よいビールです。焙煎した麦芽や麦を使っているシュバルツやスタウトはコーヒー感がそれなりにあるものですが、それがより実際のコーヒーに近い感じ。個人的には今回飲んだ3種では一番好きでした。おいしい。

手作り感あるランチメニュー

「団地キッチン」田島

今回の訪問はビールが目的ですが、当然お腹も空いているので何か食べたい…ということで、曜日替わりのSpecial Lunchを注文。土曜日だったので、「ハンバーグ定食 和風ソース」にしたのですが、シュバルツとしっかり合わせるなら洋風のほうがいいかもしれません。でも食べたいのは和風だったので気持ちを優先。

「団地キッチン」田島

スイーツや軽食、おつまみもあって、どれもリーズナブル。近所の方と思われる人たちばかりで、とてもいい場所になっているんじゃないかと思いました。

「団地キッチン」田島

そして出てきたハンバーグ定食。いやあ、おいしそう。

ハンバーグは肉も玉ねぎもちょっと粗めにしている感じで、楽しい食感。しっかり肉を食べている感じがあって、めちゃくちゃおいしい。メインのハンバーグだけでなく、小鉢や味噌汁なども手作り感あって落ち着きます。

「団地キッチン」田島

ビールもハンバーグも本当においしくて、何度も通いたいお店です。こんなお店が近くにあったらどんなにいいことか。

「団地キッチン」田島

ちなみに、ビールはジャパン・グレートビア・アワーズ2024などで受賞しています。実際、飲んでみておいしかったのでそうでしょうね、という感じ。

次は、今回飲めなかった定番の残り2種を飲むために、またうかがいたいと思います。

店舗情報

「団地キッチン」田島
住所:
埼玉県さいたま市桜区田島6丁目1-20
営業時間:ランチ営業11:00〜14:00(ラストオーダー13:45)、カフェ営業14:00〜20:00(ラストオーダー19:00)
定休日:水・日

団地キッチン (西浦和/カフェ)
★★★☆☆3.36 ■予算(夜):~¥999

執筆者
富江弘幸

ビールライター、編集者、メディアプロデューサー。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は「Mash up!」の運営のほか、ビール関連記事をさまざまな媒体で執筆している。著書に『教養としてのビール』(サイエンス・アイ新書)など。

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